日本を離れて20年以上。
マレーシア在住の私Moppeppe3(もっぺっぺさん)が、
マレーシア・アメリカ合衆国・UAE(アラブ首長国連邦)に住んで経験したこと、
日本に住んでいる皆さんにはあまり知られていないことを面白おかしく、
でも時には真面目にお伝えしていきたいと思います。

December 2021

こんにちは!

マレーシアから
Moppeppe3です!

 

 

 

もう12月もあと10日を切りました。

2021年もあっという間に過ぎそうです。

 

私が前回日本に帰ったのは、
20197月から8月にかけて。

あれから
2年とちょっと。

2008
年以降、ほぼ毎年(幸いにも)
一時帰国させてもらっていますが、
日本って帰る度に何かしら変化して
その度に驚いてます。

二年もたてば、また更に
変わってるんでしょうね。

 


ところで
2020年初めからの新型肺炎対策で、
Stay home!を叫ばれるようになり、
何かと運動不足を感じる人も多いのでは?


私も何だかだんだん行動範囲が
狭くなっていったのを感じてました。

 

今でこそ、マスクが必要であったり、
アプリを使って居場所の登録が
必要ではありますが、
行動制限はかなり緩和されました。

でも、ほんの数か月ほど前までは
本当に檻の中にいるような感覚でした。

 


そうなると、心配なのは運動不足。

スポーツ施設利用はもちろん、公園での散歩、
山道のハイキングすら禁止でした。

 


ところで、マレーシアは、

対人口の糖尿病患者数が
アジアで最も高い国と言われています。

 

ちなみに、2019年の統計で、
日本の糖尿病罹患率がだいたい5.6%、
マレーシアのそれは、18.3%。

ただ、日本人との生活の違いを見ると、

そうならざるを得ないと思えること
も多い気がします。

 

 

例えば、日本では子供たちは小学生になると、
学校は歩いて行くのが普通ですよね。

家から遠い私立の学校に行く子供たちでも、

大きなバッグを背中に背負って、
自分たちでバスや電車を乗り継いで
移動しますね。

私も小学一年生の頃、
ランドセルが体に対して大きく見え、
荷物に手足が生えているみたいなんて、
親に揶揄われたりしました。(笑)


でもそれが親にとっては、

子供の独り立ちの第一歩で
感動したりするものなんですよね。

それに、日本の学校の周りの道路って、
朝は特に許可を受けた車両以外は
進入禁止になっているところが
多かったりしませんか?

それって子供たちが徒歩での登校の
環境づくりのためなんでしょうね。


マレーシアでは、大抵の子供たちは親が

車で送り迎えをします。

我が家もご多分に漏れずです。

● 家から学校までの公共交通機関がない

● 暑い

● 雨に降られると、道路が冠水してしまう

● 自転車で行くには、道路事情が悪すぎる

 (道の広さの割に、車は多く、速度も速い)

●歩道や自転車用通行帯がない。

●道路における治安があまりよくない。


など、理由はいろいろあります。


一番大きいのは、公共交通機関がないこと

ですね。

あるとしても、時間通りに来ることは

まずありません。

 

バス停には時刻表がありません。

インターネットで近所のバス時刻表を調べると
「朝
7時から18時まで20分おき」
と、書かれていませんでした(笑)


加えて日本の子供たちに比べると、

肥満が多いのも確かです。

車の移動となると、歩かないだけでなく、

自分の荷物を持って歩くことがないので、
腕の力、足腰も弱い感じがします。

 

それから、食べ物について。

マレーシアの食べ物は、
ほとんど「油」が使われます。

料理の名前に”Goreng(ゴレン)
よく見かけられます。

この言葉の意味は「揚げる」「油炒め」を
意味します。

「ミーゴレン」「ナシゴレン」というのを
聞いたことのある人もいるでしょう。

 

それから、最近はずいぶん抑え気味に
なりましたが、砂糖の摂取量が
多いと考えられます。

甘いドリンクを飲みながら食事なんて普通です。


以前、私が日本にいたときに勤めていた会社で

マレーシアからの研修生を
受け入れたことがありました。

その研修生のうち三人ほどが、

歯痛を訴えてきたことがありました。

時期はそれぞれズレていましたが、

同じ歯医者さんで診てもらいました。

3
人目の研修生を診たときの歯科医の言葉が

いまだに記憶にあります。

 

「食生活の違いでしょうかね。

日本人の歯を治療するように
ドリリングできないんですよね。

ドリルの先がちょっと当たっただけで歯が
削れてしまうんですよ。

歯が凄く柔らかいんですが。
これまでの研修生の皆さん全員そうでした。」

その言葉が今分かります。

マレーシアの人たちって甘いもの
たくさん摂るんですよね。

 


ご飯の時でも甘いコーディアルが出たり。

夜飲みに行くと言って飲むのは
甘いミルクティーやマサラティー。

コンデンスミルクたっぷりのコーヒー。

お茶菓子代わりにフライドチキンや
ロティと呼ばれるフラットブレッド。

いや、美味しいんですよ。


でも、毎日口に入れてたら、
どれだけの糖分をとるんだろうってくらい。


糖分は骨や歯を溶かしますし、

血糖値も上げてしまいます。

 

そういう生活をずっとしていますから、
Ⅱ型糖尿病の罹患率も高くなるのは
当然かもしれませんね。

 


でも、伝統的な料理ってやはり
理にかなっていることって多いんですよね。

 

特に白砂糖は短い時間で
血糖値を上げることで知られています。

一方、比較的緩やかに血糖値を上げる、

もしくはほとんど上げないと言われる砂糖も
存在します。

 

それが、パームシュガーと言われる、
椰子の木や花から採取されるシロップや
ネクターを煮詰めてできるお砂糖です。

 Gula Melaka from Kuala Pilah

作るのにはものすごく手間暇がかかるそうで、
オランアスリと呼ばれる
原住民の人たちが
主に作っているそうです。


だからこそ、昔の人たちはそのような砂糖を
少しずつ大事に使って、
エネルギー源として利用してたんですよね。

 

GI値はなんと30と言われています。

料理やお菓子にちょっとだけ
甘みをつけるくらいであれば、
ほとんど影響は出ないレベルです。

 

夢のような砂糖ですね。

もちろん糖分ですから、
摂り過ぎはいけませんが。

 

私もカレーを作るときに
塩味をちょっと増長させるために
ほんのちょっと加えたりします。

それから、スイーツにも
ココナッツと一緒に
よく使われます。

昨日の冬至の夕食で義母が作ってくれた

白玉団子の中に、
ココナッツフレークをパームシュガーで
まぶしたものが入ってました。
WhatsApp Image 2021-12-22 at 8.39.55 AMだんご Dumpling


また、スイーツのシロップとして、

ココナッツミルクとこのパームシュガーを
少し混ぜたりすることも。

 

この組み合わせ、東南アジアの味です。

 


お正月のぜんざいにも、
パームシュガーとココナッツミルク
試してみて下さい。

合いますよ。

 


最後に

私自身でブログを書くのが一つの目標でした。
ようやくその目標が一つ叶いました。
一時期は方法がわからないまま何もせずに
ただ時間を過ごしていたのですが、
これを始めたのがきっかけで、
ここまで来ました。
今は、書く楽しさを感じることができ、
書くモチベーションも維持できています。
よろしければ、こちらもご覧ください。

 

読んで下さりありがとうございました。



ふと気が付くと、日本を離れて22年と半年。
マレーシアには延べで14年。

その22年間いろいろあって、夫の仕事の関係で
正味8年ほどマレーシアを離れました。

それはそれで面白かったですけど。


ところで、 

どんどん、長くなるこのコロナの状況、

日本がますます遠くなっちゃった感じです。

人の命を守るためだと
分かってはいるんですけど、
帰れないと思うと、やっぱりさびしい。

とにかく、一刻も早く元の生活が

帰って来るのを祈るばかりですね。

 

今はなかなか動けなくても、
行き来が可能になれば
海外旅行を考えている人もいるのでは?

Emirate A380

Image by Lock Chinyuan 


その海外旅行に初めて行くという人が
もしいるなら、
この場でお話しちゃいましょう。


国内旅行と違って、海外旅行って更に、
「これが絶対に必要!」
というものがいくつかありますよね。


 

航空券

国内でも飛行機を使えばこれは必要ですね。

国際線の航空券は、昔は旅行会社
(又は空港のカウンター)に行って、
3枚複写の航空券を発行してもらってました。
書きながら懐かしいと思っちゃいましたよ。
若い人は知らないでしょうね......
こんな感じでした。⇩⇩
2048px-Carbon_copied_flight_coupon_Singapore_Airlines
Yasu, Public domain, via Wikimedia Commons

今は、ネットで航空券が買えるように。
そのため、ペーパーレスの
Eチケットを持ってる人が多いでしょう。

Eチケットを携帯などに保存するか、
印刷して一枚持っておくかすると
いいですね。



Eチケットの例


通貨

以前はドル建てやトラベラーズチェックで
持っていくことが多かったです。
今は日本円は空港、国によっては
町中でも現地通貨に両替可能です。
あと、クレジットカード。
一度に支払う額が大きいときは
特に便利ですね。
これがあると、多額の現金を持ち歩く必要が
ありませんからね。




 

パスポート。
日本語で「旅券」
Three Passport
(左から)マレーシアのパスポート、日本のパスポート(5年、10年)

日本の国の政府が「私は誰」かを
証明してくれるもの。
海外では命の次に大切なもの。

旅券は各都道府県の旅券センターや
自治体によっては市役所、区役所で
申請し、取得します。


出国、入国管理で使います。
イミグレーションと言われるところで
見せますね。

余談ですが、大抵の国では
”Immgiration”と書かれています。
でも、アメリカでは”Border Protection”と
呼ばれ、空港の係員に”Immgiration”と言っても
通じないそうです。(夫経験談)


行った先ではパスポートが

身分保証になります。

日本人は貴重品の管理が緩いことで
知られていて、

狙われることも多いです。

気を付けないといけませんね。

更にパスポートについては注意があります。

航空券購入前に既に
パスポートを持っている人は、
有効期限がいつなのかを
確認しなくてはなりません。

国によっては、滞在日数を満たすだけの
残存期間があればOKだったり、
2-3日の旅行でも、
半年や1年以上有効であることを
要求する国もあります。

ビザ(査証)

それから、「ビザ」について。

日本語では「査証」
パスポートにも書いてありますね。


Tomoko UAE visa 2014~2017 -1
UAE の長期滞在者用ビザ(就労許可なし)Image by Moppeppe3

英語ではVisa”と綴って〈ヴィサ〉と発音します。
よく、「○○の国ってビザ必要?」

何て言いますよね。

実は、どこの国に行こうが必要なんです。

ただ、日本出国前に取るのか、
渡航先国の入国時で貰えるかです。

これも国に依ります。

渡航先の入国審査で、
入国審査官がスタンプを押してくれるのを、
“Visa on arrival”
と呼びます。


日本のパスポートだとかなりの国では、
入国の目的が観光や知人訪問なら、
“Visa on arrival”がもらえます。

 

じゃあ、ビザって結局なあに?
ということですが、

パスポートとビザを混同してしまう人が
稀にいるんですよね。

私の母。(笑)

私のいるマレーシアに来てくれることが
あったんですが、
「ビザば取るとは
県庁で良かったかね」
と。


ビザは、相手国からもらうもの。(笑)
「入国・滞在許可」です。

そして、日本人の通常のマレーシア入国では、
”Visa on arrival”がもらえるので、
何もする必要がありません。


「私はそちらの国に入国滞在したいので、
許可をください」

と、お願いし、
「いいですよ」
と、という返事としてビザが下ります。


出国前に取るビザは通常
日本にある相手国の大使館や総領事館など、
政府の代表のオフィスに行って
申請します。

ただですね、
前もってビザが下りたからと言って
入国審査が不要という訳でもないですし、
入国が必ず保証されるわけでもないんです。

入国審査は、到着すると

誰でも通らないといけません。
入国審査の方が、大使館領事館より、
権限は高いです。

ビザを前もって取ってても、
入国審査で入国を断られることもあるんですよ。

また、断られなくても長時間
入国管理の事務所(イミグレーションオフィス)に
拘束され、調査されたり尋問を受けたり。

そのために入国後の国内線乗換便に
間に合わなくなったとしても
保証はないですし、
最悪入国しないまま強制退去ってことも
あります。


ぶっちゃけ、当たった入国審査官次第ですね。


でも、
日本人の観光旅行や友人・知人訪問などで
そういうケースに巻き込まれる可能性は
ほぼないです。


ビザは目的によっていくつも種類があります。

 

渡航先の到着時にもらう
“Visa on arrival”は、
期間が短い観光や知人訪問など。
就労の可能性がない目的だともらえます。
出張でもOKのところもありますが、
ブルナイのように出張であっても
就労ビザを前もってもらっておかないと
いけないところもあるんですよね。


ビザは目的によっていろんなものがあります。

 

私はマレーシア人と結婚して、
マレーシアに住んでいるので、
マレーシアのImmigration(出入国管理局)で、
配偶者ビザを発行してもらっています。

2-5年に一度、有効期限前までに
更新する必要があるビザです。
My expired visa Malaysia
マレーシアの配偶者ビザ  Image by Moppeppe3

マレーシアで仕事をして収入を得るなら、
就労ビザ

マレーシアの学校に通うなら、
学生ビザ

今はマレーシアにある
インターナショナルスクールに
子供を通わせたいという日本人が多く、
お父さん、もしくはお母さんと二人で
マレーシアに数年住む親子もいます。
その場合、子供は学生ビザですが、
一緒に住む親には
ガーディアンビザ(保護者用ビザ)
というものもあるようです。

もちろん、マレーシア国内では雇用契約は禁止、
当然収入を得るのも禁止です。



マレーシアに限らず多くの国では
観光旅行なら、特に日本人は、割と簡単に

入国の許可はもらえますよ。

時が来たら、パスポートを取って
(または有効期限を確認して)、
思いきり楽しんでくださいね。

 

 

旅行するときは、他のものは忘れても、

  1. パスポート(+ビザ)
  2. 航空券
  3. 通貨・クレジットカード
は、絶対忘れないでくださいね。
それから特に、行きのバッグは
なるべく軽い方がいいですよ。


suitcase-Image by Please support me! Thank you! from Pixabay

 Image by Please support me! Thank you! from Pixabay 


 

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